イラスト制作講座 by雄(ゆう)
次は、「調整」です。 フォトショップにはいろいろな機能があるので、それを使って、少しずつ画面を 自然な色合いに近付けていきます。
★ 色塗りその3 ★
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1.
背景の雲を塗っていきます。 基本的に輪郭は「アタリ線」なので、厳密にこだわらず、 雲の立体をしっかりと意識して描いていきます。 最後に、雲の輪郭は消しゴムツールで消しました。
同時に海も塗っていきます。 海は、「波が三角の立体である」事を意識して、頂点にで きる白い泡もしっかりと描いていきます。
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2. 太陽の表現をしていきます。 太陽は、徐々に透明になるグラデーションを使用します。ツールボックスから グラデーションツールを選択し、オプションの編集を押して、グラデーション エディタを出します。 そこで、光は徐々に消えていかなければいけないので、「描画色から透明に」
を選びます。 色は白色にしましょう。 コツを掴んでくれば、他の色でも面白い効果が出ます。下のカラーバーが、実 際に表現されるグラデーションになります。
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3.
グラデーションのオプションで、「方式」の部分を「円形」 にします。すると、円状にグラデーションがかかります。 レイヤーの一番上に「太陽」等の名前で新規でレイヤーを 作成します。 その設定で、任意に太陽の位置を決めて、あまり大きく無い 範囲でグラデーションをかけてみます。 すると、左図のようになりました。
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4.
太陽の光が強すぎるので、レイヤーの不透明度を使って、 任意で光の濃さを変更します。 そのあと、太陽らしく見えるよう、光をフリーハンドで 描き込んでいきます。 カメラレンズから覗いた時に見える光の円や、光りの筋 をバランス良く描けば、強い日ざしの再現ができます。 これで、塗りはほぼ完成しました。
★ 全体の色調整 ★
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1.
これは私が任意でやっているものなのですが、画面全体の 色あいの調整を最後に行っています。 これはやり過ぎると画面全体が薄く飛ぶので、余りやり過 ぎない方が良いやり方です。 ですが、線画、塗り等に上手く統一感も出せるので、挑戦 してみるのもいいかもしれません。 色合いは、それぞれのイラストによって違うので、試行錯 誤の必要が出てきます。 今回は、このようなグラデーションを新規で「調整」とし て作って一番上に置いたレイヤーにかけます。
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2.
レイヤーのオプションを「スクリーン」に変更します。 すると、このような状態になります。 このままでは白飛びしていて見れたものではないので、 ここから不透明度を任意に調整して、バランスのとれた 状態にまで調整していきます。
調整前 調整後
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3.
殆ど変化は分かりません(笑 しかし、線や色合いのキツさが目立つ時は、こんな方法で抑えて統一感を出す というのも一つの方法だと思ってます。 ただ、不透明度を下げ過ぎると意味ないですし、上げ過ぎると色が飛ぶので、 上手くできる人以外はやらないでも大丈夫かもしれません(笑
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4.
今回は残暑見舞いのイラストとして描いたので、 テキストツールをツールボックスから選択し、縦 組みで文字を書きます。 文字は、Ver.4.01Jの場合、勝手にレイヤーを作 成するので、まず画面にテキストツールでクリッ クしてテキストボックスを出し、 文字を記入していきます。 そして、その文字を書いたレイヤーをコマンド+ クリック(Mac) すると文字だけが選択されるので、その文字レイ ヤーの下に、更に新しく「文字白抜きレイヤー」を 作成、選択範囲→選択範囲の変更→拡張で選択範囲 を拡張します。 そのあと、選択範囲→境界をぼかすで、数ピクセル ぼかし、白色で塗りつぶすと、左図のようになります。
ふう、ここまでくればもうほとんど仕事は残ってい ません(A ̄▽ ̄;)
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5.
こだわりたい部分に、最終調整で色を置いたり消した りして、満足のいく所まで描いていきます。 今回の調整レイヤーが見える状態で色を塗ると、調整 レイヤーで色が薄くかぶっている分、上手く色塗がで きない場合があります。その場合は、「調整レイヤー」 を不可視状態にして一旦消しておきましょう。 以外と塗り残しなどがあったりするので、細部まで調 整して、印刷に 耐えられるものにします。 以外と印刷してみると、はみ出し、塗り残しが目立って 見えてしまうものです。 それが画面上で目立たないのは、「アンチエイリアス」 の恩恵だと言う事も覚えておきましょう〜( ̄ー ̄ )
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6.
完成です(≧▽≦)b
最終的には「レイヤーの統合」で統合して一枚絵にします。 しかし、後に修正が入ったり、描き直したりしたいと思う場合のため、別名で保存して レイヤー分割されたものを残しておくのもいいかもしれませんね。
これで、雄の制作講座は終わりです。お役に立てましたでしょうか〜(^ー^) 皆さんのイラストライフがより良いものになるために、少しでもお役に立てれば嬉しい です〜。
この度は、講座スペースを作ってくださって、ありがとうございました。 皆さん、これからも一緒に頑張っていきまっしょい!!
WRIGHTING by 雄(ゆう)
『雄・遊・会館』
http://yuyukaikan.fantasia.to/index.html
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プロがこっそり教えるPhotoshop極上テクニック
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