お絵描きIRADUKAIPhotoshopNo.511CG・イラストメイキング



CGを描くための基礎知識

◆デジタルで絵を描くための最低限必要な知識◆


絵を描くためのソフト

『おエビ』でしか絵を描いた事がない。と言う人も多いかも知れませんね。
一応、代表的なソフトをご紹介。



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Adobe Photoshop

世の中に出回るデジタルイラストのほとんどが、これで作られているのでは
ないでしょうか。一番ポピュラーなソフトです。
もとは、写真加工用のソフトですが、ブラシが豊富な事と
比較的使用感が軽い事、そして、途中のバージョンからレイヤー機能が
搭載されて使いやすい様になった・・・等の理由からか
広くイラスト用に使われる様になりました。

現在、Photoshopには大きく分けて2バージョンあります。
主に商業利用に使われる『Photoshop CS3(最新バージョン)』、
そして、ペンタブのハンドルや、1万円くらいで安く買える
『Photoshop Elements』『Photoshop EL』。

この二つの一番大きな違いは、「印刷に対応しているかどうか」です。

印刷に使われるカラーモードは『CMYK』という4つの色からなります。
同人誌のカラー印刷入稿でも、商業用イラストの入稿でも
このカラーモードでの入稿が基本となります。

ElementsにはカラーモードのCMYKが備わっていませんので、
もしも、同人誌印刷でカラー入稿をするとか、
プロとしてイラストを描くことを目標としているなら
Photoshop CS3を用意した方がいいでしょう。
(Adobeホームページにて、30日間フル機能体験のお試し版があります)



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Corel Painter

絵を描くことを専門とした、歴史あるソフト。現在Xが最新バージョン。
こちらもお安いソフトの『Painter Essentials』があります。
違いは主にブラシの数でしょうか。
油絵の盛り上がりや、チョーク・パステルなどのこすれた質感、
水彩のようなにじみ。アナログ的な感覚をモニター上で再現できるソフトです。
IXのバージョンから、Photoshopとの連携が良くなりましたので
併用する人も多いかと。

カラーモードはRGBのみなので、印刷に使う場合は、
Photoshopでカラー変換をする必要があります。

このソフトはとても使用感が重いので、マシンの性能をチェックしてから
購入したほうがいいかもしれません。

ペンタブレットは、このソフトには必須。筆圧感知あってこそかと。

こちらも、メーカーホームに体験版(30日間)があります。



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Adobe Illustrater

『イラストレーター』とあるので、勘違いしてしまう人もいるかもしれませんが
これは絵を描くためのソフトというよりも、
広告物のレイアウトデザインをするために広く使われている
グラフィックデザイナー必須ソフトです。Webデザインにもよく使われます。

イラストでは、『ベジェ曲線』という解像度に依存しない
独特のツールを用いて曲線を引き、
パターンやセル塗り風のイラストを作成出来ます。
『9』のバージョンから、メッシュ機能が搭載され、リアルイラストの作成も
可能となりました。習得は難しいですが、非常に面白い機能です。

描画が『ベジェ曲線』を基本とするので、
ペンタブレットを使用する必要がありません。

カラーモードはCMYKが基本。
トンボ作成機能があります。

こちらも、メーカーサイトに体験版あり。



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Celsys ComicStudio

マンガ専用のソフトなので、白黒表現のみとなります。
ペンの描画は非常になめらかで、使い勝手がいいので
これで清書をして、Photoshopで色付け・・・ということもできます。

最上位機種なら、3Dデッサン人形がついてきます。



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その他のソフト

Windows用のソフトなら、ネット上で無料のお絵描きソフトが配布されていたり
するようです(Saiが有名)。色々と試してもたのしいでしょう。

<やがしられい>


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解像度の基礎知識

デジタルで絵を描く以上、解像度の基礎知識は覚えておいてください。



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解像度(dpi)とは

1インチを何個のドット(■)に分けるか、といのが解像度(dpi)です。

解像度が低いというのは、1インチあたりに入るドットの数が少なく、
線はカクカクし(シャギーが出ると言います)表現出来る事も少なくなります。
解像度が高いと1インチあたりに入るドットの数が多くなり、
滑らかでより多くの表現が可能になります。

高解像度/低解像度



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用途によって、解像度は変える

一般に、WEB用の解像度は72dpiで印刷用は350?600dpiとされています。

WEB用のものが72dpiなのは、モニター解像度に合わせるためです。
解像度が高いと、表示が実寸より大きくなります。

印刷用は、カラーで350dpi、モノクロで600dpiが一般的で、
これ以上でも、これ以下でも、印刷結果は悪くなるだけですから、
必ず守る様にしてください。

解像度は、あとから変更が可能ですが、72dpiで制作したイラストを
あとから印刷用解像度に変更しても、イラストのシャギーは無くならないので
勘違いしない様にしてください。



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最初は高い解像度で描く事

たとえWEB用のイラストであったとしても、最初から72dpiで描くのではなく
高解像度で描いた物をあとから解像度変更で72dpiに下げてください。
高解像度のほうが情報量(色の多さ)が豊富ですから、細やかな
イラスト表現が可能になります。

ただし、マシンスペックによっては高解像度が負担になる事もありますので
自分のマシンに無理の無い範囲で設定しましょう。



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線画のスキャンは最低600dpi

線画をスキャンして使う場合、カラーイラスト用であっても、
取り込み解像度は600dpiくらいで行うのがいいでしょう。
あとから350dpiに下げたほうが、綺麗な線画が得られます。


やがしられい)


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色に関する基礎知識

イラストを印刷物にする場合には特に必要になってきます。



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カラーモードRGBとCMYK

RGBとは、レッド・グリーン・ブルーの光の3原色の事で、
CMYKとは、シアン・マゼンタ・イエローの色の3原色に黒を足したもの。

モニターやテレビ画面では光の3原色/RGBで色は表現されており、
印刷物は色の3原色+黒/CMYKで表現されています。

CMYKはRGBよりも色の幅が狭く、彩度の高い色が不得意です。
そのため、RGBモードで作ったイラストを
印刷用にCMYKモードに変換すると彩度が落ちてしまいます。
イラストを印刷使用する場合は、最初からCMYKで作る事をお勧めします。



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カラー設定

PhotoshopCS等のプロ用ソフトの場合、カラー設定が選択できます。
WEB用にイラストを描く場合には、最初からWEBカラー設定にしておくと
ネットで公開した時に、色が変わるという事がありません。
また、印刷の時にはお願いする印刷会社のから設定を聞いておいてください。
同じカラー設定にする事によって、より良い印刷結果が得られます。



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モニタキャリブレーション

モニターの色は、使ううちに変わる事が多いので
頻繁に(1?2ヶ月に1回とか)色合わせをする必要があります。
Macの場合、付属でキャリブレーションソフトがありますが
Windowsの場合はAdobeソフトについてくる物を利用する方法が一般的です。
カラーイラストを描くのなら、やった方が良いでしょう。



(やがしられい)


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+イラストを描くのに必要なマシン+

これからマシンを購入するなら、以下の事を考慮したほうがいいでしょう。



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事務用マシンでは役不足

ワープロソフトやネットサーフィンを楽しむだけなら
低価格のノートマシン(PC)でも十分ですが、
イラストを描くにはかなり役不足です。

安いノートマシンだと、モニターは角度が変わっただけで
色合いが変わってしまいますし(視野角度が狭い)
PhotoshopやPainterなどで、高解像度の描画処理を行うには
メモリ不足を起こしてしまいます。

イラストを本気で描くのなら、デスクトップマシンと
視野角度の広いプロ用液晶ディスプレイを合わせるか、
中古のCRT(ブラウン管)ディスプレイを合わせる事をお勧めします。

マシンの性能としては、3DCGソフトを快適に動かせるくらいの性能なら
painterでテクスチャの効いたブラシを大きく使っても
ストレス無く作業できるのではと・・・

低価格でプロ使用にも耐えるのなら
AppleのiMacがおすすめです。視野角度が広く、グラフィックソフトも
快適に動かせます。(20インチのがベター)

とにかく、液晶モニターの角度が変わると色が変わるという事では
カラーイラスト制作には不向きでしょう


(やがしられい)



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