■おおまかに塗っていく■
本来ならばこの辺で線画を描き起こすものなのですが、今回は簡単な塗りから始めます。 実はこの時点で私、このキャラクターをどんな感じで描こうかあまり考えていません。
ただぼんやりと魔法少女ということで描いています。 もちろん、絵の完成図を決めて描いた方が早いし確実だと思いますが、そうじゃない時も多々あると思います。
よって、自分の中で描くことが決まっていることから描いていきます。
粘土細工などやったことはあるでしょうか?粘土のように徐々に形を作っていく感じで描いていくのだと思ってください。
形を作っていく以外に、絵として完成させるにはライティング(光の位置)が大事です。 よって、逆光気味であるということと、正面から魔法の光を当てようということ、この二つのライティングだけは念頭に置きます。
さて、いよいよ塗りに入ります。 全体の完成図をイメージするために、大まかに塗ってシルエットを見つけていきます。
なんとなくのシルエットです。 逆光ということなので、マントや帽子の奥の方は光が溶け込んで少しかすれ気味です。
塗りの際、メインに使っている筆ブラシです。 丸筆で描くと、アナログの筆に近いタッチで描けると思います。
ちなみにこの時、シルエット用に一つレイヤーを作ります。 役割の違うものごとにレイヤーで分けてることをオススメします。 あと、下書きで描いたものを上から乗算でのせてあげると、当たりが見えて描きやすいです。
服や肌などの基本色を付けました。色の置き方もおおまかではありますが逆光を意識しています。 上着は革素材ということにしようと、赤い色を配色しましたが・・・ と、ここで思いつきました。
そうだ、女子高生魔法少女にしようと
上着をワイシャツに、カバンをエナメル質ということで描いていきます。
レイヤー分けをしていれば、フィルタ→色相・彩度ですぐ色味を変更できます。
絵的にはまだ大して変わってないですが、描くキャラのバックグラウンドが決まったことで、 どういった感じで描くかビジョンが見えてきました。
おおまかな塗りとして最後に、入れる予定の魔法の光を塗ります。
魔法の光に使うレイヤーは、合成モード「発光」 を使うと、実際発光しているような感じになってくれます。
魔法の光に使っているレイヤーは3つ。
・魔法の杖の先端でひかる光源
・光源から円上にうっすらひろがる淡い光
・光が実際対象に当たっている、魔法光
です。
手前の光を加えたことで、なんとなく絵の完成形が見えてきました。 しかし、まだあくまでなんとなく、の領域なので、 もっと細かく形を起こしていきます。
ここでようやく線画に入ります。
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