*オマッケ* 桃風鈴がりりんと響く御導き通りでその子を見つけた.
「お嬢ちゃんこんな夜遅くに危ないよ」 そう言ってわしは話しかけると女の子のくりりとした目がちらりとこちらを見上げ、大丈夫だと言う.
「知らなくはないやろう、まんまる月夜には妖怪がでるんだよ」 それなのにひとりでうろついて…心配だから送ろうかと言うと、大丈夫だという.
「だって、アタシにはじいさまより強ぉいボデぃガードがおるからな!」
そう言って少女はにんまり意地の悪そうな笑顔を浮かべると、すうっと光るなにかが少女を取り巻いたー化け様だった 「ひ、ひいい?!」
そうしてわしは情けなくも恐ろしくて尻餅をついてしまうと、少女は肝ぉもうちょい鍛えやじいさま!と言って笑って駆けていった… |