1 構想と線画
絵を描こうと思い立ってみます。
空を飛んでいる女の子、というモチーフでラフ妄想してみます。 イメージが沸きやすいし伝えやすい、という 大義名分があるので、ありきたりでも気にしません。
構図を考える際に全体のバランスは大事だと思います。 私の場合、いきなりA4なりB5なりの、大きい紙に向かってしまうと 大胆な配置や構図が描けず、 マンネリになってしまう気がするので、 最初のラフはとても小さな紙に描きます。 意外と、斬新な構図が浮かぶきっかけになったりすることもあります。 今回のものはこれです。
もう本人にしかよくわかりません。 まず紙の外枠である四角を描き、構図を考えます。 ↑だと、最初は横長の絵にしたかったのがわかります(真ん中の四角線が本来の構図でした) 5センチ四方くらいですが、小さいと描きなおしが苦ではないという利点もあります。 こっそり内職で描けるという利点もあります。
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気に入った構図が浮かんだら、まともな下書きを始めます。 ↑のものを見て描いてもいいし、バランスが気に入ったら拡大コピーすることもあります。 家のスキャナーで取り込める最大サイズ、A4のコピー用紙に描いていきます。
絵らしくなってきました。 まだラフなのでこれをスキャンするわけではないですが、トレス元なので、なるべく細かく書き込みます。 PC上でしたい加工の覚え書きなどもメモっています。
満足したら、トレース台を使って線画を作成します。なぞり絵です。 細めの0.3、薄めのH シャープペンシルで、丁寧にトレースします。紙はコピー用紙です。 しかし「下絵をなぞる」という意識ではなく、「絵を綺麗に清書する」意識を持たないと ラフの勢いが消え、表情などが死んでしまいます。 線画ではなく、それで成立する1枚の絵を仕上げる気持ちで。
などと偉そうに言った線画は次章公開。強く言うところは、大抵自分自身出来ていないところです。
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