仕上げ
人物&近景部分に影を落とし、大雑把に前後の空間の差を作ります。
その為にまずは、人物&近景部分を黒色で塗りつぶし、影レイヤを作ります。
そして、その影レイヤを「乗算」モードにし、不透明度を40%にします。
手前から光が差し込んでいる部分(キャラの足元や、廊下など)の影レイヤを消していきます。
人物周辺は、上に木があるので、木漏れ日っぽく丸く影を消していきます。
画面全体にこの(↓)テクスチャを、レイヤモード「加算」&不透明度15%で被せます。
※これは自作のテクスチャです。水彩色鉛筆を何色も使って線を引きまくったあと、
水で円のパターンを描いたものを、スキャンして取り込み、テクスチャにしました。
さらに、色味を調節するため、このような(↓)レイヤをレイヤモード「オーバーレイ」&不透明度32%でかぶせました。
↑画面手前との距離によって、暖色をのせるか、寒色をのせるか、彩度はどうするかなどをきめ、色を置いています。
するとこうなります。
気になるところや、建物と建物の境目など細かい微調整をします。
たとえば左奥の建物の壁が寂しかったので急遽 龍を描き込みました。
さらに、絵中央の丸い扉の形を修正しました。(丸という図形は印象が強いので、画面の真ん中に置くと、そこで視線が止まってしまう恐れがあるからです。)
さらに、色調を微妙に調整して…
完成です!
何日かに分けて作業したので、正確ではないのですが、全工程ざっと60時間くらいでしょうか。
ここまで読んで下さって嬉しいです。この講座が少しでも皆さんの創作のお役に立てるよう願いつつ…
この度はありがとうございました。 |