お絵描きIRADUKAISAINo.571CG・イラストメイキング


Step4.調整



仕上げに入ります。

haikei.jpg(257819 byte)
簡単に背景を描き、全体的に窮屈な気がしたので右側を広げました。
キャンバス→キャンバスのサイズ変更

今回、背景は目測のパースに合わせて色を乗せただけの簡易的なものです。
塗りペンで[Shift]を押しながら描画すれば直線が引けますので、それでガシガシと。





■スクリーン

ハイライトレイヤーの上にスクリーンの新規レイヤを作ります(多用してますね^^;)

shinkisc.jpg(30417 byte)

そして上からエアブラシツールで明るい部分に任意の明るめの色を乗せていきます。
説明し辛いので画像を見て下さい。

screan1.jpg(257748 byte)

わかりにくいかもしれませんが…
こんな感じで色が乗っかっています。

screan2.jpg(7504 byte)
本来黒い部分は透明です。見やすいように黒で下地を塗りつぶしているだけです!
→で示しているところにハイライトを乗せました。

比較しますとこんな感じで。
screan3.jpg(115961 byte)
上が適用前、下が適用後です。
これならわかるはず!

この作業は全体をなじませ、空気感を作るために行っています。
簡易的なグロー効果(わからない方はググってみてください)だと思ってください
たいした差はないように見えるでしょうか…?気持ちの問題かもしれません。
でも全体の雰囲気はこれをやるか否かで結構変わってきます。
(本来僕はPhotoshopのグラデーションツールを使っているのですが、今回はSAIの講座とのことで代替ツールとして紹介しています。)





■色調補正

SAIには色調補正機能が充実していないので、以下のような方法で簡易的な色調補正を行っています。

obarei2.jpg(50213 byte)
まず画像のように、先ほどのスクリーンよりも上に合成モードオーバーレイのレイヤーを作り、
バケツツールを使い任意の色で塗りつぶし、不透明度を10パーセント程度まで下げます。
これだけです。するとこうなります

obarei.jpg(259774 byte)
わかりませんね。じゃあこうしましょう

obarei3.jpg(409027 byte)
数値はオーバーレイのレイヤーの不透明度です。
段階的に不透明度を変えたものを並べてみると こんな感じになります。
これもスクリーンと同様、全体に色味を加えることで絵をなじませるためのものです。
任意の表現したい雰囲気に合わせて使うといいです。
オーバーレイモードですので、乗せた色の明度が低ければ画面をある程度引き締めてくれる効果もあります。
(僕は濃い目の茶色、黄色をよく使います)
色々試してみると発見があるかもしれないです。






kansei.jpg(190456 byte)
というわけで、調整後のこの画像が完成画像です。

レイヤー→画像を統合 でレイヤーをひとつにまとめて
編集→キャンバスの解像度変更 で原寸の20パーセントほどに縮小
jpegで保存しておしまいです!ふぅ

ここまで読んでくださった方、お疲れ様でしたー!


最後に。
僕はツール、絵の基礎知識に造詣が深いわけではないので、あまり理解せず感覚的に使ってしまっている部分もあります。
僕自身この方法でいつも絵を描いているわけではありません。 勉強中ですし、常に何かしらのツールの試用を積み重ねて描いています。

今回紹介したものの中には間違った使い方をしてるものもある…かもしれません。なのですべてを鵜呑みにせず、各々の描きたいものに合わせて役に立ちそうだなと思った方法を取捨選択していただければいいと思います。

ここまで読んでくださった方、改めてお疲れ様でした。そしてありがとうございました。
このような稚拙なメイキングを最後まで読むことができたあなたのその忍耐力できっといつか良い絵が描けると思いますよ。共に頑張りましょう。

2010.3 onoo


SAIペイント完全ガイド2010 (アスペクトムック)
SAIペイント完全ガイド2010



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