[建物・草原を塗る]
家などの建物の塗りに入ります。 いまの所とりあえずの着色はしていたのですが、どうにもパッとしないので もう少し微妙な色の変化をつけたいと思います。
「建物」レイヤーを選択し・・・・
「彩度」を0にして、完全にグレーにしてしまいます。
「建物」レイヤーの上に新しくレイヤーを作り、合成モードを「オーバーレイ」にして 下のレイヤーでクリッピング。 これで、前に塗っておいた建物の輪郭からはみ出ることなく塗ることができます。
屋根と壁を塗り終わったら、今度は線画の色変えに移ります。 「線画」レイヤーを選択 → 不透明度保護
建物を塗った色の同系色を使い、筆ツールで少しずつなぞっていきます。
質感と色の適度なムラを出すためにテクスチャを使うことにしました。 今回はSAIのテクニック本に付いてきたものから一枚。 ペイントツールSAIのwikiなどにも使いやすいテクスチャがいろいろと公開されています。
家を塗ったオーバーレイレイヤの上に別レイヤで貼り付け、クリッピング。
不透明度を適度に落として。 全体に乗せると平べったくなってしまうので、必要ない部分は消しゴムで消していきます。
ちょっと屋根の明るさ調整を。 なんだか壁も寂しかったのでよく分からない模様とか描き足してみました。
画面左のビニールハウス。一度べたっと白塗りしてしまってから、透明筆で適度に削って 奥の景色を透かして見せます。
建物の完成!だんだん完成図が見えてきました。もう少し!(たぶん
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[草原を描く]
いよいよこの絵を大きく占める草原を描いていきたいと思います。 最後まで田んぼにするか草原にするか迷ったのですが、結局田んぼを描くことにしました。
肝心の草の描き方ですが・・・・
まず適当に影と光の当たる部分を分けます。
色の境目に近いところをスポイトで採り・・・
境目からとび出させるようにシャッシャッと
この考え方を基本に塗っていきたいと思います。 案外簡単にそれっぽく見えるので、「草が描けない!」という方は是非お試しください。
草原の下地塗りをしたレイヤーを不透明度保護。 まず何も考えず、それっぽい色をぶちまけます。
このレイヤー自体をパレット代わりにして、色々と混ぜ合わせながら色を作っていきます。 ここでもスポイト → 塗り を繰り返し使用。
遠めには分からない程度に水色なども入れて、単調にならないように気をつけます。
田んぼを描いていきます。 遠近感がちょっとおかしかったので、手前の草むら(電柱のある場所)は 小高い土手の上という設定にしました。
色の明暗を割とハッキリ分けることで、高低差を表しています。
上で紹介した「草の描き方」を使い、描き込んでいきます。
不透明度保護を解除し、道路側にも草をはみ出させ・・・・
草地・田んぼの完成!
拡大図。
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[番外]
「オーバーレイ」レイヤーと濃度を落としたエアブラシを使い、田んぼに水を張ってみました。
せっかくなので水面への雲の映り込みをやってみたいと思います。
「雲」レイヤーを選択し、水面の上の雲を選択 → 上のツールバーから「編集」 → 「コピー」
草レイヤーのすぐ上に貼り付けして「上下反転」。
レイヤーの合成モードをスクリーンに切り替え、余分な部分を消しゴムで消します。
完成!なかなかそれっぽくできたと思います。 これで大体の塗りが終わりました。最後に仕上げに入ります。
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