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■雰囲気だし■
ここでいう雰囲気だしとは奥行を感じさせる表現、ということです。 ここからは全てphotoshopに移っての作業になります。
下書きの時も説明しましたが、この絵の位置関係は段ボール箱が一番手前にあり、 その奥に化粧台の鏡部分や椅子がくるようになっています。
現状のままだと手前も奥もまんべんなく手が入っているため あまり奥行を感じないのっぺりとした絵になっています。
そしてphotoshopで奥行を出したのが↓の絵です。違いがわかるでしょうか?
わかりずらいかもしれませんが、段ボール箱がさっきより手前に、鏡のふち部分が奥に、 見えるように手を加えています。 方法は↓の絵をご覧ください。
奥にみせたいものの上に↑のように色をのせます。 その後、レイヤーの不透明度を13パーセントまで下げます。 最後に手前にある段ボール箱のコントラストをあげます。
これだけで奥行をつくることができる…と私は考えています。 この効果は3次元コンピュータグラフィックスにおけるfog(フォグ)を参考にしたものです。 fogとは3次元空間の奥にあるものほど霧のようにかすみ、ぼけたような状態にする効果のことで 3Dのゲーム背景などでよく用いられる表現です。
この3Dでよく用いられる表現を2Dで疑似的に表現する方法として、 私は奥に見せたい場所に不透明度をさげた色をのせています。
色に関してはお好みで! 寒色系で設定することが私の場合は多いです。 背景が外の場合は空の色に近い色で設定するとそれらしくなります。
ちなみに、もっと強く奥行をだしたい場合は不透明度をもっと高く設定します。 以下の絵はパーセンテージを30に設定したものです。
こうしたほうがパーセンテージが13の絵より化粧台の鏡のふちと壁が奥にあるように見えます。 しかし今回の絵はそんなに距離が離れていないのでここまで距離があいているように見せるのは 違和感があるため13パーセントの不透明度設定にしています。
あとは単純に手前にくるもののコントラストをあげ、奥にあるものより精密な影を描きこむだけでも 手前と奥の差がだせます。
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