■人物の描写
ラフの不透明度を下げ、4pixel前後の大きさの鉛筆ブラシで描画していきます。
(キャンバスの大きさにもよりますが、3000〜4000あたりのpixel数だとこの大きさを使うことが多いです。)
髪の毛を描画するときなどは2pxぐらいにブラシサイズを小さくし、その他の部分との差別化を図ります。
線画が出来たら下塗りです。
下塗り。
今回【塗りつぶしツール】を使用してレイヤー分けをしていきます。
塗り分けの際にチェックしておくのが領域拡張の数値です。こちらのほうをチェックしていないと線の下の部分まで塗りつぶしがきかず、塗り残しが残りやすくなってしまいます。
人物レイヤーの下に、くすんだ黒緑色で塗りつぶしたレイヤーを作成して、塗り残しを発見しやすいようにし、先ほどの塗りつぶしツールで塗りつぶしていきます。(作業中はPCのモニタを凝視することになるので少しでも目に優しように緑系統にしています。)
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□人物塗り
ラフで作った背景レイヤーを表記し、全体の雰囲気を背景の色味などを見ながら塗っていきます。
自分はまず、キャラクターの印象の要である顔から彩色して、それから他の部分を彩色していきます。
一重に顔の彩色をするといっても、いつものパターン化した塗り方、色の選び方で塗らず、上記の顔周りのキャプチャーでみてもらえるとわかるように、口の中の色の明度と彩度で変化をつけています。この様に造形以外にも部分ごとの色の差別化によってキャラクターの印象、性格の描き分けを取り入れて行くとキャラクターごとのメリハリが出ます。
ベースレイヤーの上にレイヤーを作成し、エアブラシ、水彩筆で大まかに薄く影を塗って人物の大きな明暗を出していきます。
薄く塗ったレイヤーを元に、光源と人物の中で目立たせたいところを意識してスポイトなどで色をすくい描画していきます。
(このとき目立たせたい箇所のコントラストを1段階強くし、目立たせたくないところのコントラスト・彩度を1段弱めるなどして、1人の人物の中でもメリハリをつけて塗っていきます。)
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イラストのイメージや与えたい印象によって色の選び方や法則性を毎回変えているのですが、今回は基本的に影色はカラーサークルを下方向に下げ純粋に明度を下げた色で彩色する方法をとっています。
基本的に塗りはこの動作を繰り返しながら各箇所を描画していきます。色味など途中で気になるところがあっても、そこまで気にしないで、とりあえず塗りきってしまう事が大切です。色味は最終的な色調整であわせていきます。
覆い焼き(発光レイヤ―を線画の上に作成し髪の毛の細い線などを描画していきます。これをすることでかなり髪の毛の情報量があがり細かい髪の毛の流れに見えます。)
オレンジ色の覆い焼きレイヤーで服の光る模様も描いていきます。
人物の塗りが完成系に近づいてきましたので、次は背景の描写です。
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