■光と影■
□乗算□
いままでも少し出てきましたが、乗算というのはいままでの色を反映しつつ色を重ねる合成方法です。 レイヤクリック→レイヤ設定→合成方法「乗算」で作ることができます。 これによって違った色で描いた面を一緒に同じ濃度の影を入れることができます。 絵全体に深みも出るでしょう。 しかし、この合成方法はPCの計算を多くしてしまうので、結果的に重くなることに繋がる諸刃の剣です。 とっても便利なのですが、スペックに自信が無い人はなるべく使用しないようにしましょう。
今回はこれを使って、全体に影をまぶしてやります。
1、影
上で説明した「乗算」を使用して全体に影を置いていきましょう(t5〜30)。 最終的にこうなったのですが、これを部分的に見ていこうと思います。
影を付ける前と後の絵の違いです。 乗算による違いは、 1、麦わら帽子全体を黒くした。 2、麦わら帽子で影ができる髪と顔に影を置いた。 3、頬を染めた。 って感じです。 影はもちろん黒(灰色)で重ねて、頬はピンクを置いてやりました。これで少しは生気がでたでしょうか(笑。
これを全体にやっていきます。 前に放置しておいたバス停の看板にも影を置いてやります。 光の向きを考えると本来看板に影はできないはずですが、後に塗る光を引き立てるために影を置いてやります。
□ハイライトと光□
これは私が勝手に定義したものですが、同じハイライトでも二種類に分けて考えています。 それが「ハイライト」と「光」です。 「ハイライト」はグラデーションのような光をを広範囲に置く光のことです。 「光」とは光を1つのモノと捉えて、部分的に置いていく光のことです。 結果的に「ハイライト」全体を明るくする淡い光、「光」は自己主張の強い濃い光になります。 それでは、次から具体的に見ていこうと思います。
2、光
これが「ハイライト」を置いた前と後の様子です。 髪などに明るさを付けていきました。本当はもっと強くグラデーションを付けてもいいのですが、それだと帽子の影を描いてやった意味がなくなってしまうので控えめにつけました。
この「ハイライト」を全体に付けました。
次に「光」を置いた様子です。 「ハイライト」に比べ、強い光を部分的に付けた様子が分かります。 瞳の光もできて、一安心ですね(笑。 この「光」は髪や金属など、反射が大きいところに使用してください。
全体に「光」を入れました。 バス停などの金属部分には強く入れました。 サンダルにも入れ、境界はハッキリさせました。
これでだいたい終了です。 最後に仕上げに行きましょう。
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