イラスト制作講座 by雄(ゆう)
さて、それでは、雄のイラスト制作の課程を、大雑把ですが紹介していこうと
思っています。よろしくお願いします〜。
まずは制作環境。
・MacG4
847Mhz ・ハードディスク:50GB 外付け120GB ・メモリ:1.5GB ・MacOS 9.2.1 ・Adobe Photoshop
4.01J ・ワコムタブレットA3サイズ ・エプソンA3スキャナ ・丸ペン(場合によってはGペン) ・CANONレーザーコピー用紙・B5〜A3まで (上質のものを使います。高価ですがペンの滑りが良いです)
使っているフォトショップのバージョンが4.0とかなり古いですが、基本的な 設定は最新版のCSとそんなに変わらないと思いますので、応用してみてくださいね。
★ 線の補正 ★
1.
私は、取り込む前に、まずちゃんとペン入れします。 ラフを起こし、ペン入れまでしておくと、線の修正 がとてもやりやすいですよ。 最近では、鉛筆線のまま取り込んで修正を行う人も 増えましたね。 もちろん、味があってとても良いと思うんですが、 私の補正の場合、鉛筆線の味を吹き飛ばししまう ので、あまり鉛筆線を残したい人にはむいてない かもしれません(^^;)
さて、左図が、取り込んだ直前の画像です。 私は取り込み時には720dpi、モノクロでスキャン します。
見て頂くと分かりますが、かなりゴミが出ています。 まずは線の補正をする前に、これを取っていきます。
2.
レイヤーの「背景」と書かれた部分をダブルクリックすると 背景をレイヤーにできます。 レイヤーとは、一番下の背景から浮いた状態で、この状態で 背景がなくなると、何もない所は、青色の格子状のマスが 出てきます。(左図)
この状態で、まずは小さな点やゴミまでスキャンしているので
「消しゴムツール」を使って消してしまいましょう。
3.
レイヤー化してのゴミ取りが終わりました。 基本的に、線以外の所に消しゴムをかけておく、 といった感じで目立ったものを取っておくと いいでしょう。 ゴミ取りした所は、透明である青いマスが出て 来るので分かりやすいと思います。
基本的にこれらの作業は全部タブレットでごり
ごり消していきます。
マウスで選択範囲を作って消すより何倍も楽ですよ。
4.
レイヤー化した画像を、レイヤー ウィンドウのメニューにある「画像 の統合」で一枚に戻します。消した 部分がよく分かりますね。 ここで、「イメージ」→「色調補正」 →「トーンカーブ」で図のように補正 ラインを作ります。 すると、上図のグレーに汚れた部分が 綺麗に白くなります。 その分線も細くなりますが、解像度を 高く設定してあるので、問題がでる程
ではないと思います。
5.
線補正したのが左図です。 ここで、全体を選んで「編集」→「コピー」します。 その後、中央図のツールボックスのカーソルが合っている部分を選び、クイック マスクモードにして、「編集」→「ペースト」します。すると、右図のようにな ります。 マスクモードでマスク部分に色が付いた事になります。つまり、選んだ全体から
線の部分だけマスク、選択範囲を取り除いた事になります。
※マスクを付ける時、上記のカーソルの 合っているクイックマスクのアイコンを ダブルクリックすると、左図のようなオ プションが出ます。 ここで、「マスク範囲に色をつける」に チェックが入っているか確認しておきま
しょう。
6.
クイックマスクモードから通常に戻る(クイックマスク モードで押したアイコンの左の丸を押すと戻ります)と、 線以外が選択されています。それが左図。 ここで、再び画像をレイヤー化して、キーボードのdelete ボタンで消しましょう。 すると、線だけが残ります。
7.
この状態で、「イメージ」→「色調補正」 →「2階調化...」を選ぶと左図のようなメ ニューが出ます。 ここで、めいっぱい右に矢印を動かし、し きい値255までもっていきます。
8.
線が綺麗に整いました。 ここまでくると、ジャギーも消えてしっかりと線だけが 残っているはずです。
9.
「イメージ」→「画像解像度...」で、左図のメニューを出し、私は作業解像度である360 dpiにします。 ここで、「画像の再サンプル」にチェックが入っているのを確認してください。 ここにチェックが入っていない状態で解像度を変えると、画像の大きさまでも変わってし まいます。 そして、「イメージ」→「モード」→「CMYKモード」に変換します。これは、印刷・出稿に 合わせてCMYK四版のモードで描く必要がある からです。
携帯やゲームなどはRGBモードでも良いのですが、出版関連に出す時は必ずCMYKモードです。 気を付けてくださいね。
これで、線補正は終わりです。 この後は、レイヤーを追加していき、塗に移っていきます。
10.
ちなみに、カラーピッカーで色を選ぶ時、左図の赤丸の所 のような『!』マークが出る時があります。
これは「印刷では出せません、CMYKモードでは表現できません」 というサインです。 そして『!』マークの下のマスの色が、「印刷ではこの色に変換 されます」というサインです。 いくら鮮やかでも、印刷に出ないのでは意味がありませんよね。 CMYKモードは濁った色も多いですが、上手く使えば鮮やかな色 が出せるので、工夫してみてくださいね。 私はだいたい色の度合いが分かっているので、下にあるCMYKの 数値に直に数字を打ち込んで色を出してます。 分かればなんてことないですので、こっちも使えるようになり
ましょう。
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