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イラスト制作講座 by雄(ゆう)
次は、「塗り」です。 フォトショップは同じような表現しかできないと言われながらも、色々な塗り方が あると思っています。 私の塗り方を参考にして、自分なりの塗り方を試行錯誤してくださいね。
★ 色塗りその1 ★
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1.
まずはレイヤーを見てください。 「透明部分の保護」という項目があります。 塗る前に、上塗りされたくない、はみだしたく無い画像がある時は この部分にチェックをいれておきましょう。 結果は下の画像の通り。 チェックがあると、「画像の部分にだけ」色が乗ります。
★ 「透明部分の保護にチェックがない ★
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★ 「透明部分の保護にチェックがある ★
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2.
「透明部分の保護」した輪郭レイヤーの下に、それぞれ塗る予定の 部位のレイヤーを重ねていきます。 「背景」は、透明部分の青と白の格子があると色が塗り辛いので、 背景に白等のベタ塗りしたレイヤーを置く事にしています。 ちなみに、この「背景レイヤー」の背景は、私が便宜上つけた名前 で、画像を統合した時に付けられる「背景」という名前とは別もの ですので、注意してください。
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3.
肌色は明るい色なので、背景にしたレイヤーの色が明るい色だと 塗り残しが分かりにくい部分があります。 背景レイヤーに塗る色を濃い色にしておくと、どこを塗っている か、分かりやすいと思います。 また、肌のレイヤーは上に髪の毛のレイヤーがあるので、上から 色がかぶる髪の毛の部分は、適当に塗ってます。 どのレイヤーを上にすれば楽か、色々と考えてみて、作業効率を 上げましょう〜。 そして左図が肌色だけ塗り終わった所です。 一色塗っただけでも、完成イメージは分かりやすいですね。
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4.
同じように、今度は背景レイヤーを明るい白色にして髪の毛まで 塗ります。 ペン入れ、線画の段階で影、線の強弱をしっかりつけていたおか げで、かなり楽に塗れました。 ただ、はみ出しには十分に注意して塗っていきましょう。
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5.
水着の色を塗っていきます。 何色にするか、色分けをどうするかを塗る前にちゃんと予定をたてておくと、 塗る時に迷わなくていいと思います。 右図は、肌レイヤーと髪の毛レイヤーを消してみた所。 結構はみ出しているのが分かると思います。 上に重なるレイヤーを丁寧に塗れば塗る程、下のレイヤーに色を塗る時に
楽ができますよ。
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6.
同じように、水着の片方を塗ります。 この時、下に下にレイヤーを足していき、水着レイヤーの 下に水着レイヤー2を作って塗っています。 また、基本的にレイヤーはアニメセルのようなものなので、 色が隣り合わずぶつからない所なら、どんどん塗っていきま しょう。 髪の毛レイヤーには花柄とコーン、水着1レイヤーにはハイ ビスカス、水着2にはうき輪にも色を置いています。
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7.
背景を塗るため海と空のレイヤーを作成しました。 その上にさらに雲のレイヤーを新規に作成し、それぞれを色塗り です。 空は色をほとんど変更しませんので、グラデーションツールを使 って上は濃い青、下は薄い黄色系の暖色を使ってグラデーション をかけました。
雲の輪郭はいずれ消すつもりなので、少しはみ出しても気にしな
いで塗っています。
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8.
ここで、水着の色を変更する事にしました。 フォトショップでレイヤー分けして塗っていた場合、色変更も 簡単にできますので、パソ塗りは色々と言われますがこの辺が とても便利だと思います。 「透明部分の保護」にチェックを入れ、一気に黒い水着を藍色 に変更しました。 この色の方が自然なので、これに決定。
なお、色塗りがある程度終わった段階で、「透明部分の保護」は
しっかりとチェックを入れておきましょう。
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9.
今まで、枠線のレイヤーは黒のままで色塗りをしてきました。 ある程度、基本の色塗りが終わった段階で、枠線にも色を置い ていきましょう。 置く色は、肌なら肌の濃い色を意識して塗っていきましょう。 これ結構手間がかかります。見て頂くと分かりますが、かなり 細かく色を置いているのが分かると思います。 でも、この手間が自然な輪郭を作りだすので、細かくなっても
頑張って塗っていきましょう。
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10.
線が塗り終わりました。 上のものと比べて、自然な色合いに落ち着いて来たと思います。
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11.
うき輪を塗るために、左図のように塗りやすいように肌のレイヤーを消しました。 そして、まずはうき輪レイヤーを新規に作成し、うき輪部分を白く塗っておきます。 そのあと、レイヤーメニューにある「不透明度」を下げていくと、右図のように、 どんどん透明になります。透明バランスのとれた所でうき輪の色塗り終了です。 それと同時に、髪の毛をちょっと描き足して、基本の色塗りが終了しました。
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