お絵描きIRADUKAI
Photoshop
No.536
CG・イラストメイキング
1.取り込み〜大まかな塗り
……の前に、フォトショップでの作業スペースを紹介します。
同じ画像を二枚表示させています。
「フォトショップ上部メニューのウィンドウ→アレンジ→○○○(画像のファイル名です)の新規ウィンドウ」で、同じ画像のウィンドウをもうひとつ開く事ができます。
実際に塗ったりする作業は右側のウィンドウで行い、左側のウィンドウは右側の作業ウィンドウで一部分を拡大して塗る時など全体図などを見るのに使っています。
まず適当な紙に下描きをし、それをトレス台を使って新しい紙にトレスします。今回は後で修正などがしやすいように、キャラと背景を別々の紙にトレスしました。
トレスした直後のキャラの線画です。
他の方が詳しく説明して下さっているので省きますが、スキャンした直後の線画のままでは色が薄すぎる上にゴミ等が多くて使えないのでレベル補正レイヤーで線画を調整します。
右端の三角を山の根元あたりにスライドさせます。次に真ん中の三角を線画が好みの濃さになるまで右にスライドさせて終了です。
自分好みの線画の濃さになるようにスライドをいじってみるといいかもしれません。
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線画の上に新しいレイヤーを作り、黒で塗りつぶしてレイヤーモードを「焼き込みカラー」にします。
こうすると線画に残っているゴミが見えます。細かい黒い粒々がそうです。このゴミを全て除去するのが一番よいのですが、面倒なので私はとりあえず色を塗ってみて、それでも目立つゴミだけ最後に消しています……
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その後線画の気に入らない部分を修正してキャラと背景の線画を合体させ、とりあえず線画は完成です。
ちなみに今回のイラストは、B5サイズの紙に描いたものを350dpiでスキャンして塗っています。作業サイズは2269ピクセル×3245ピクセルです。
若干大きいですが、個人的には大きいサイズの絵だと割りと雑に塗っても最後に縮小すればそれなりに綺麗に見えるような気がして楽なのでそうしています。
但しPCのスペックとの兼ね合いもありますので、この辺は自分のやりやすいサイズで描くのが一番だと思います。
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さて線画は終わりなので、次はパーツごとに色分けしていきます。
パーツごとにレイヤーを作成して塗っていきます。
今回パーツが多いのでかなり面倒ですが、楽しい事を考えながら気合いで塗りきります。
色がかなりおかしいですがこの時点ではあまり気にしません。
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次に、大体こういう感じに塗りたいな〜という色を大まかに置いてみます。今回は月の光と影の部分の明暗をかなり強調したかったので、光っている部分は明るく!影の部分はかなり暗く!というイメージで塗ってみました。
ちなみに下は一応水面です……
ものすごく適当ですがこの時点ではあまり気にしません。
これでやっと下準備が終わったので、次からはパーツごとに塗っていきます。
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本格的に塗り始める前に、少しだけブラシなどの紹介を……
キャラ、背景共塗りは基本的には普通の丸いブラシで、
「その他」→不透明度のジッターのコントロール:筆圧 インク流量のジッターのコントロール:オフ
モード:通常 不透明度・流量:100%
の設定です。他の設定も全部オフにしています。こんな感じです。
そして実際絵を塗る時は一枚のレイヤーを一色で塗りつぶし、それをマスク化して塗っています。
まず新しいレイヤーを作成し、
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そのレイヤーを塗りたい色で塗りつぶします。適当にオレンジで塗りつぶしてみました。
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赤い矢印の部分をクリックすると、選択しているレイヤーにレイヤーマスクが追加されます。
右側の白い四角部分がレイヤーマスクですね。
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右側の白い四角部分をクリックして選択し(選択すると図のように右側の四角が白枠で囲まれます)、一旦真っ黒で塗りつぶします。
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色を塗る時は基本的には右側の四角(レイヤーマスク部分)に塗っていきます。マスク部分をクリックして選択し、白でハートマークを描いてみると、
↓
白で塗った部分だけレイヤーのオレンジ色が表示されます。こんな感じです。
↓
色を調整したい時はレイヤーマスクではないほう(オレンジの四角)を選択して好きな色に変更します。
という風に、一色で塗りつぶしたレイヤーをマスク化して、このようなレイヤーを何枚も上に重ねて塗っています。そのためレイヤー数がかなり多くなってしまいますが、こうすると後でレイヤー毎に細かい色の調整などが簡単に出来ます。
と長々と説明してしまいましたが、特にこの塗り方にする必要もありませんので、やり易い方法で塗っていただければと思います。
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