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@肌を塗る
まずキャラの肌を塗る……のですがその前に、線画が真っ黒だと浮いてしまうので、線画を茶色っぽい色に変更しました。線画のレイヤーモードは「乗算」です。 ちなみにこの先やたらと「レイヤーを○○モードに〜」という言葉が出てきますが、レイヤーモードは下図の赤い矢印部分のボックスで変更できます。
さて前置きが長くなってしまいましたが今度こそ肌を塗ります。 肌のベースレイヤーの上に濃い目の肌色のレイヤーを作り(赤矢印)、下のレイヤーとクリッピングしてから影をつけます。こうする事でベースのレイヤー以外の部分に色がはみ出しません。 (ちなみにフォトショップCS3の初期設定におけるレイヤーのクリッピングのショートカットは「Alt+Ctrl+G」です。) この時に光がどちらから当たっているかを考えながら塗る……のですがなかなか難しいです。
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上で塗った影レイヤーを複製して、下のほうのレイヤーを肌より少し濃い黄色に色を変更します(赤矢印)。こうすると、影のフチあたりに黄色いレイヤーがうっすらと透けて見えて少し見栄えよくなる……はず…… この方法は簡単に色数が増えて見栄えが若干よくなる(ような気がする)ので肌以外のところにもよく使っています。
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一段階目の影の上に、更に濃い肌色で影を入れます。最も濃くしたい部分を考えながら入れるとよいかもしれません。肌色というよりむしろ赤に近いですが、最近肌の一番濃い部分に赤っぽい影を入れるのがマイブームなので……この辺は普段から色々なイラストを見て、いいなと思った色使いを取り入れたりしています。
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ほっぺにピンクのグラデーションを入れます。ちなみにレイヤーモードはなんとなく乗算にしています。
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肩や膝などの丸く尖った?部分にうっすらと黄色っぽい色を乗せます。これもなんとなく乗算です。こういう色の乗せ方をしている絵を見て気に入ったので、自分の絵にも取り入れてみました。
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最後に肩や膝の先に白でハイライトの丸い点を入れて、肌の完成です。男の肌も大体同じような塗り方なので説明は省略します。
A服を塗る
次は服や髪の毛を塗っていきますが、レイヤー構成は殆ど肌の塗り方と同じです。基本一枚のレイヤーに一色で、上にどんどん濃い影のレイヤーを重ねてゆきます。 Bでは、乗算モードのレイヤーを一枚作り、白い布部分に花の形のブラシで模様を入れています。
B髪を塗る
濃い赤で一段階目の影を入れます。今回は明るい部分と暗い部分のコントラストを強めたいので、かなり濃い色を置いてみました。
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次にCtrlキーを押しながら先ほど塗った一段階目の影レイヤーをクリックして、一段階目の影部分だけを選択します。 (Ctrlキーを押しながらレイヤーをクリックすると、そのレイヤーに色がついている範囲だけを選択範囲としてとる事ができます。) フォトショップ上部のメニューから、選択範囲→選択範囲を変更→拡張、で2ピクセル選択範囲を拡張します。一段階目の影レイヤーの下に新しいレイヤーを作り、ベースの色より濃いオレンジで塗りつぶします。こうする事によってベースと一段階目の影の境界に2ピクセル分うっすらオレンジ色が見える……はずですが、あまり大した効果はなかったような気がします。 まあ自己満足のためという事でひとつ……
拡大図
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次に再びCtrlキーを押しながら一段階目の影レイヤーをクリックして、一段階目の影部分を選択します。ここで選択範囲の境界の破線が邪魔なら「Ctrl+H」で不可視状態にする事もできます。 そして、光が当たって明るくなっている感じを表現したいので、光源のある(という設定の)右上から薄めの黄色をブラシで入れます。 選択範囲を取ってあるので、一段階目の影の上にしか色はつきません。
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濃い青系の色で光源の反対側あたりに二段階目の影を入れます。と言いつつも影の入れ方はコレ!といった正解はないので、色々な絵を見て研究するのがよいかもしれません。
こういうリアル系ではないイラストの場合、実際には有り得ない影のつき方であっても、見栄えがよければそれはそれでいいんじゃないかと個人的には思っています。 もちろん基本的な影のつき方などは勉強したほうがよいと思いますが、あまりにも「実際にこういう影のつき方はあるのだろうか?」という事ばかりにこだわってしまうと、勢いのない面白味のない絵になってしまいます。
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最後に白系の色でハイライトを入れます。レイヤーモードはオーバーレイです。こうしておくと、下地の色が透けて?見えるので白一色で塗るよりも色数があってよい感じに見えるんではないかと……
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これでとりあえずキャラの塗りは大体完成です。
男の塗り方も上記と殆ど同じなので省略します。
というわけで次は目などの細かい部分などを塗ってゆきたいと思います。
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