■■■ 仕上げ ■■■
■ フォトショップに移す
最後の仕上げは、Photoshopでします。 主な理由は、SAIには広域にグラデーションをかける機能がないからです。 やりようがないわけではありませんが、やはり不便なので仕上げはPhotoshopで作業します。
ただ、Photoshopに移す前に気をつけなければならないことがあります。 それはレイヤーの合成モードです。 例えばSAIで合成モード【明暗】を使っていた場合、Photoshopに移すと【リニアライト】に変わってしまいます。 これはSAIで描いたものをPhotoshopに移したとき、SAIで使っていた合成モードがPhotoshopになかった場合、Photoshopではその合成モードに近いものに変更されてしまうからです。 個人的には無視できないレベル。
これを避けるための準備をSAIでしてから、Photoshopに移します。
僕の場合は、準備といってもすることは単純で、フォルダにまとめてあるレイヤーをそれぞれ統合してしまうだけです。 これでそれぞれのフォルダ内で使っていた合成モードも一つに統合されるので、Photoshopに移したときにも不都合は起こりません。
レイヤーをうまくフォルダにまとめておければ、Photoshopに移すときの準備が楽です。
これで準備が整いました。 〔ファイル〕→〔キャンバスを別名で保存〕→ファイルの種類を〔Photoshop
PSD〕にして保存します。
これでできたPSDファイルを、Photoshopで読み込みます。 ここではPhotoshopCS3を使っています。
■ 仕上げ
Photoshopで最終調整をしていきます。
テクスチャを入れて、ほんの少しだけノイズのような感じを加えます。
はっきり言って、全然違いがわかりません…が、きっとアクセントになっていると信じているので、これでGOです。
グラデーションをかけます。 画面右上のナビゲータの小さな画像でイラスト全体も確認しつつ、【オーバーレイ】や【ハードライト】でグラデーションをかけていきます。 グラデーションをかけていく目的は、色数を増やし彩度を上げ、見栄えを良くするためです。…まぁ好みの問題なんですけど。
グラデーションをかける→色調補正を繰り返して、自分のイメージに近づけていきます。
そしてついに完成です!
このイラスト、何日かに分けて描いていって、全行程で30時間くらいかかっています。 背景キャラを描くのに一番時間がかかりました…。
ここまでメイキングを読んでくださった皆様、ありがとうございました。 わかりづらいところも多々あるでしょうが…そのあたりはフィーリングでなんとか。 このメイキングが、少しでも皆様の役に立てれば嬉しいです。
One Voice 山下しゅんや作品集V
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