お絵描きIRADUKAI
SAI
No.572
CG・イラストメイキング
■着色(人物、小物)
少し内容が多いですが、さらーっと読んでいただけると嬉しいです。
【筆設定】
人物、小物を塗るときによく使う筆設定を曝してみます。
この3種類をベースに、物体に合わせて水分量や形状等を変えて使っていてます。
【ランプ】
@
A
発光レイヤーを作成し、濃度50%ぐらいのエアブラシで、ランプの周りに光を描きます。そして、ぼかしツールでなじませます。
筆ツールでランプの中に光を描きます。
B
C
さらに発光レイヤー(透明度20%)を新規作成し、ランプの周りに、エアブラシで円を描きます。
輪郭をぼかした筆ツールで光の線を描きます。(Shiftキーを押しながら2点をクリックすると直線になります。)
線の端はぼかしツールで柔らかくします。
【肌】
@
この時のレイヤー分けはこんな感じです。
鉛筆ツールで肌色を塗ります。ベタ塗りでOKです。グラデがかかっているように見えますが、ランプの発光レイヤーが影響してこのように見えてます。
人物部分だけを塗りつぶしたレイヤー(2ページ前で作成)の上に肌レイヤーを重ね、
下のレイヤーでクリッピング
します。
肌をぬり終わった後は、
不透明度保護
にチェックをします。このようにすることで、肌以外の部分に色がはみ出なくなります。
A@で塗った肌色は普通の肌色ですが、今回のイラストは、夕暮れという設定なので、暗めの肌色を作成する必要があります。
まず、カラーサークルの上、左から5番目にあるアイコンをクリックしましょう(下図赤枠参照)。そうすると、サークルの下に、
ユーザーパレット
が表示されます。ここには自分で作った色を保存することができます。
次に、先ほど塗った肌レイヤーの透明度を75%に下げます。背景色が透けて、肌色が紫がかります。(少しきもいですが…)
この、暗くなった肌色をスポイトツールで拾い、Shiftキーを押しながらユーザーパレットの空いてるセルをクリックすると、
セルに色が保存されます。同様に、透明度肌レイヤーが100%、50%、25%の時の色をパレットに保存しておきます。
B
B75%の肌色から拾った色で地色を塗り直します。
C50%、25%から拾った色で、影をつけます。
D100%(もとの肌色)から拾った色で、ハイライトを入れます。
全て、肌色レイヤー1枚に塗りこんでいきます。
基本的に、物体を塗る時は地色→影→ハイライトの順でやってます。
C
D
【髪】
@肌と同様に、まず影を塗ります。
A次にハイライトをいれます。
【瞳】
@
A
B
C
@肌レイヤーに白目を描き加えます。
A通常モードのレイヤーを作成し、黒目と瞳孔を描きます。
Bオーバーレイレイヤーを新規作成し、赤い色を重ねて瞳の色を鮮やかにします。
C発光レイヤーを新規作成し、睫毛、目の際にハイライトを入れます。
【ランプの反射光】
@
発光レイヤーを新規作成し、エアプラシで反射光を描きこみます。
基本的にクリーム色で塗ってますが、所々に薄いピンクや緑も入れています。
A
エアブラシで塗った光があまりに適当なので、透明色を選択した筆ツールで、影になる部分を消しつつ、光の形を整えていきます。服のしわ等も意識しつつ、光を消していきます。
【服、小物の着色】
ランプの反射光レイヤーの下に、新規レイヤーを作成し、鉛筆レイヤーで服等を着色していきます。
容量の節約のため、紐とタンクトップとランプ・・・等、隣接していないモチーフは同じレイヤーで塗ってしまいます。
服、小物類で全部で3〜4枚ぐらいあれば足りるかな・・・。
これらのレイヤーは、着色が背景にはみ出さないように、上記の【肌】@と同様、人物部分を塗りつぶしたレイヤーで、クリッピングしてます。
ランプの反射光レイヤーを消すと、こんな感じです。光レイヤーでハイライトをつけてあるので、
地色はほとんどベタ塗りです。
レイヤーの透明度を保護した後、
軽くグラデーションを入れてあります。
ちなみグラデーションの入れ方ですが、
@鉛筆ツールで塗った後、透明度保護にチェックを入れる。
A違う色を塗り足す。
Bぼかしツールでぼかす・・・という感じです。
小物類には、発光レイヤーでハイライトをいれるとつるっとした質感が出るような気がします。
長くなりましたが、以上で全体の下塗りが完了しました。
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