■その1<ラフ>
<筆を取る前に>
まず最初に「何を描きたいのか」をイメージして完成形を頭の中に描きます。 描いてる本人がどうしたいかわかってないまま見切り発車で描き始めてもいいことはありません。
また、この段階で自分の中の「頑張りポイント」を見つけておくことも大切です。 「頑張りポイント」とはこの絵を描くにあたってここを頑張るぞ!という指針です。 例えば今回の絵だと「今まで自分が描いてきた絵の集大成的なものにしたいから女の子にメカにクリーチャー 全部盛りで行こう!んでその質感表現の差なんかも表現出来ればいいな」みたいに考えて描いてました。 これはちと欲張りすぎですが、最初は「いきいきとした表情を描きたい」とか小さなことでかまいません。 何か1つでも心がけて頑張ればモチベーションも保てますし直接弱点の克服にも繋がります。 100枚描けば100個の弱点がつぶせるぞ!さぁ君も「頑張りポイント」を心がけよう!
<ラフ>
いきなり精神論から入ってすいませんね。 自分の中に確固たるイメージが出来上がったら筆を取ってください。
ちなみにキャンバスサイズですが、4000px×4000pxで描いてます。 最初は解像度とかピクセルとかさっぱりだとは思いますが、後で小さくすることは可能なので 「PCが重くならない程度に大きく」くらいの気持ちでかまわないと思います。 ただしweb上で公開したりする時は800pxくらいまで縮小した方が吉です。
最初のラフはキャンバスを拡大したりせず、肩の力を抜いて描きます。 多分見てる人の大半は「一体何を描きたいんだコイツは」状態でしょうそうでしょう。 でも描いてる本人は前述した初期段階でイメージが出来ているのでこれでも大体わかってます。 用はラフというのは「大まかなシルエットと配置」を決める作業なのです。 ↓
次に前景のキャラを詰めていきます。 さすがにざっくり描きすぎていたのでまず身体のアウトラインを描きます。
がしがしと描き進めていきます。 さっき描いたマネキンに少しづつパーツを被せていく感覚です。 コツは「髪の毛」や「メカ部分」等、パーツごとにレイヤ分けすることでしょうか? 面倒な構成でも細かく分けて描くことで修正や加筆も容易になります。 ↓
キャラ部分のラフが終わったところでキャラが大きくて背景が隠れるかな?と感じたので メニューの「レイヤー」⇒「自由変形」で大きさと角度を調整しました。 ↓
キャラの下絵が出来たのでキャラ部分のレイヤーを1枚にまとめて透明度を下げます。 そしたら同じように背景のドラゴン?を描いていきます。 キャラとかぶる部分は仕上げで隠れる予定なのであまり描き込みません。 このあたりのさじ加減も最初にイメージしておくと効率的です。 ↓
一通りラフを描き終えて影を付けてみました。 この影はメイキングで見られるので少しでも見栄えを!というのもあり、いつも付けてる訳ではありませんが 今回のような複雑な絵の時は付けることもあります。 やはり線だけだとイマイチ空間が掴みにくいのでこうして少しでも立体感を出して 完成までの道筋を図ってるのです。
ここまで描ければ次は線画としてクリンナップする作業に移ります。
←最初に戻る / ■その2<線画>→
|