B着色
さあ、お待ちかね(?)色塗りの時間です。 線画が全体の構図を決める役割なら、色塗りは雰囲気を決定付ける重要な要素です。
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[空を塗る]
とりあえず雰囲気を掴むため、筆と鉛筆でごく簡単に地面と空を塗ってみました。 単色のこういう塗りもアリだと思いますが、ここはグラデーションを使い ちょっと手をかけて塗ってみましょう。
では早速・・・おや・・・?残念ながら、SAIにはグラデーション機能が無いようです。/(^o^)\ さて、どうすればいいでしょうか・・・・
------------------------------------------------------------------------ 【3択−一つだけ選びなさい】 答え@ ハンサムなあなたは塗り方のアイデアがひらめく 答えA 別のソフトが助けてくれる 答えB 塗れない。 現実は非情である。 ------------------------------------------------------------------------
答え@
結構簡単にグラデーションは作ることができます。
使用するのは筆(鉛筆なども可)・ぼかしの2つ。
こんな感じで少しずつ色を変えて塗っていき・・・・ 境界線を「ぼかし」ツールでゴシゴシとこすります。
立派にグラデーションができました。 応用すれば細部の微妙な色の変化などをつけることもできます。
光源(太陽)が右側画面外にあると仮定して、上の方法で塗ったもの。 だいぶそれっぽくなったのではないでしょうか?
完全にぼかしてしまわず、少しムラを残しておくと、薄い雲が残っているような表現ができます。
まずパーツごとにレイヤを分けて、鉛筆ツールで色を塗ってみました。 全体に色が乗るとやっぱりモチベーションが上がってきますヽ(・∀・)ノ
皆さんもきっと、ストレッチパワーが溜まってきたことでしょう。(分かる人だけ分かって下さい)
※現在の塗りレイヤー構造です。後で気が変わったりした時のために 変更しやすい様かなり細かく分けています。
レイヤーが多くなりそうなので、レイヤーセットを作って管理しておくことにしました。
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[雲を描く]
雲の形を少し変更。空を広く見せるため、下の方に沈めました。 ちなみに濃度100%の鉛筆 [通常の円形] で描いています。
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【影の表現】
さあここから本格的に色を塗っていきたいと思います。 まずは今までシルエットだけだった雲に影をつけて立体感を出してみましょう。
上の設定が、私がいつも雲を描くときに使っているブラシです。
こんな感じのにじんだ線が描けます。
雲のレイヤーを選択し、「不透明度保護」にチェックを入れます。 これで、雲の部分だけ色を塗れるようになりました。
空の比較的暗い色の部分をスポイトで吸い取ります。 この色で塗っていきますが、やりすぎると空との境界が分からなってしまうので そのときはSAIのカラーサークルから自分で濃い目の色を選んで塗ります。
光源を意識しながら3段階位に分けて塗っていきます。「ベターっ」ではなく「ちょんちょん」 というように大サイズの点をいくつも打つ感じに。
ここではブラシサイズはかなり大きめにして、強弱は自分の筆圧を弱めたり 強めたりしながら塗ると自然な感じになると思います。
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【ぼかし】
雲の描き方、最後の仕上げです。 鉛筆ツールで描いた雲の輪郭のハッキリした部分を、ほんの少しぼかして背景に馴染ませます。 ここで使うのは「ぼかし」ツールではなく、さっき雲を描いたのと同じ「筆ブラシ」。
ただ、今度は「透明色」で描いていきます。(今まで使ったのは「描画色」 ちょっと説明しづらいですが、私は「そのブラシの性質を持った消しゴム」 というように解釈しています。
輪郭を所々ぼかします。筆圧はかなり弱め。(またはブラシ濃度を下げる)
あとは所々ちぎれ雲を配置して・・・・(上の雲ブラシでサッと引くだけ)
雲の完成!なかなかいい感じになったんじゃないかなと思います。
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