[山・木を塗る]
さあ、お次は遠景の山と木を描き込んでいきたいと思います。
最初に、名残惜しいですが山と木の線画君に消えていただきます。 遠景にも線があると、クッキリしすぎて遠近感が分かりづらくなるためです。
線画の上から描いたり、線の色を変えて背景と馴染ませる方法もありますが 遠景はこちらで行きたいと思います。
「山」
山の塗り方については色々あると思いますが、今回はこんな図形が横に連なっていると 考えて塗っていきます。
今回使うのは「筆ブラシ」の「混色25%」。 ほんの少しだけ塗った部分の色が混ざり合います。
まず雲の時と同じく「山」のレイヤーを選び、「不透明度保護」をチェックし、山の色をスポイト。 カラーサークルからそれよりも濃い色を選びます。(影の部分の色)
山のてっぺんからふもとに向かい、放射状にスッスッと塗っていきます。
そして、この混色によって混ざり合った部分の色をスポイトで採り、さらに右へ塗っていきます。
最も日の光が強く当たるこの部分に明るい色を入れてやります。 ここまでやればもうできたも同然!あとは山の形状などを考えて微調整します。
ここで「不透明度保護」を解除。
最後に、遠近感を出すために山と空の境界を透明筆ブラシ(通常の円形)で少しぼかします。 「雲の描き方」でやったのとほぼ同じですが、今回はスーッっとラインをなぞる感じで。
『あ、ありのまま今起こったことを話すぜ! 「おれは山のラインを描いていた と思ったら、上の方が消し飛んで山の形が変わっていた。」 な・・・なにを言ってるかわからねーと思うが、おれも何をされたのかわからなかった・・・』
※訳: 山の形を少し変えてみました。
山の完成! 塗る → スポイト → 塗る → スポイト というように常に色の変化を意識することが ポイントです。色んな場面で応用できるので、是非使ってみて下さい。
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「木」
今度は木の塗り方に入ります。 木に対しての光のあたり具合は、他と比べてちょっとだけ複雑です。
その辺に生えてる木は、ほとんどの場合こんな感じに、葉と葉のすき間から 光が差し込みます。これと凹凸を頭の片隅に置いて塗っていきます。
普段からその辺の木を観察しておくと分かりやすいと思います。
今回使うブラシです。特に設定はいじっておらず、ふつうの円形筆ブラシ。 サイズは時々小さくして塗りにバラつきを出します。
色塗り開始! 適当だった輪郭を修正しながら塗るので、ここでは「不透明度保護」は使いません。
ちょっと分かりづらいかもしれませんが、所々に木の枝を描いています。 適当にサッと引くだけで、案外それっぽく見えるので、すき間があったら描いておきましょう。
とりあえず下塗りが完成しました。これからさらに明るい色を入れていきます。
明るい部分の色をスポイトで採り、カラーサークルからより明るい色を選び、さらに 上に塗り重ねていきます。
さっきまでの大雑把な塗りとは違い、細部を描き込んでいきます。
最終的な雰囲気を確認するため、地面にも少し色を入れておきました。
林の完成! 色塗りの中でも木は一番好きな所なので力も入ります。
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