お絵描きIRADUKAISAINo.579CG・イラストメイキング


■塗り・前編■


さてさてさてようやく塗りまできました。


まず今回の塗りで使用したブラシを紹介します。




こちらが今回塗りで使用したブラシのパラメータです。デフォルトの水彩筆のパラメータを調整してあります。

同じブラシでもパラメータを調整することにより様々な描き味が得られます、色々試してみましょう。


それでは早速塗っていきましょう。まず各パーツに大まかな陰影をつけて雰囲気を出していきます。僕は基本的に各パーツ塗り分けたレイヤー一枚で塗ってしまいます。レイヤーを重ねる方法(いわゆるギャルゲー塗りなど)はめんどうなので。




↑大体終わりました。ここから本塗りです。↓


全体を見ながらどんどん塗っていきます。




■パーツ毎、陰影や質感、ライティングを考慮して塗っていきます。また今回はデフォルメメインなので平面を演出する部分(顔や肌など)と立体を演出する部分(アイテムや衣装など)を塗り分けてます。


質感やライティング、反射等は普段から色々な写真や絵、実物を見たり模写して感覚を覚えます。自分の塗りは基本的に水彩筆ツールしか使いません。どうやって塗っているのかといわれればただ水彩筆ペンで塗っているだけですとしか言いようが無いので、こういったデッサンの基礎は勉強しましょう。丁寧に塗り上げるコツは、ペンの径を徐々に細くしていき、良いトーンが出来るまで何度も何度も筆を入れることです。まさにデッサンのような感覚です。


では、各部位ごとの塗りを見てみましょう。


髪:髪の毛はキャラクターに可愛らしさを出すために、艶のあるキューティクルを表現します。ハイライトで作るこれは、輪のラインによって頭部のパース・見栄えに非常に大きく影響を及ぼすので、全体を見比べて輪を描いていきます。また、髪全体は色に幅を持たせるため、ライティングに合わせて髪のメインカラーに近い暖色寒色を混ぜます。色の濃さやコントラストを調整しながら、水彩筆ペンの径を調整しつつ徐々に細部まで纏め上げていきます。


ザックリと。




・耳はポイントの一つとなるので多少描き込みます。




耳の内側などの色合いを各種レイヤ合成モードなどで色の量を加算減算して調整していったり、前頭部の髪の色味・コントラストを調整しつつつやを出していきましょう、つやつや。ハイライトもとりあえず適当に描いておきます。




顔:カスタムの鉛筆で描いた線画だと少々目の輪郭が荒いのでペン入れペンで目の輪郭にエッジを出していきます。




瞳の形や鼻や口も微調整。見られるポイントや見せたい部分は描き込みの量に関わらず拘りましょう。




肌は同系色であっさり目に塗っていきましょう。


衣装:とりあえず服のしわとライティングを考慮しながらどんどん塗り上げていきます。




腰当にアクセントが欲しいので素材を作成します。下のようにどんどん細かくしていってチェックの柄を作成します。




Ctrlキーを押しながら自由変形することで上のような直線的な素材を歪ませます。何度も繰り返すことで理想の形に近づけ、貼りこんだときに立体的な表現を作り上げます。こういった貼り込みはフォトショップCSのワープ変形を使うとずっと楽ですし、応用も利きます。SAIしかもっていないという方はこの方法で我慢しましょう。




リボンや紐にビビットカラーをアクセントとして置き、キャラクターの淡いカラーリングと刀のコントラストを画面全
体になじませます。色のバランスを考えて各パーツのカラーリングを決定し、丁寧に塗り上げていきます。あと、こっそりニーソに変更します。




塗り-後編-に続きます。



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