■背景の描写A
◆空、雲の描写
まずはエアブラシでラフの空のグラデーションを整えます。
一緒に地上から空に向かって流れる光の流れも描画します。
星空は普通に点でぽつぽつ描写していっても良いのですが、画面の大きさに対してかなりちっちゃく今回の場合は描写することになるので、効率化も兼ねて普段使用しているアナログ(スパッタリング)で作成した星空や、しぶき効果によく使用するテクスチャを使用します。
※クリックで拡大
このテクスチャーをレイヤ―モードスクリーンでキャンバスに貼り付け、レイヤ―を複製して星の光度を調節します。
星空が大体出来たので次は雲の描画をしていきます。
一重に雲といっても色んな種類の雲がありますが、今回は雲っぽい雲を描くというより、魚眼パースの画面の勢いと流れを重視した流れを感じさせる絵の流れにしたいので、画面中央の女の子2人に巻き込まれていく雲をイメージして、ラフから色をすくい雲を描画していきます。この時あんまりかっちり描きすぎても固い印象の雲になってしまいますので、少しラフの延長上のような気持ちで描いていきます。
◆手前の街並みの描写
手前の搭を囲むように建っている街並みを描写していきます。
今回の街並みも雲の描写と同様にきちっとした建物ではなく画面全体の流れを意識した建物に最終的に近づけて行きます。(あとで変形することを前提に最初は普通に描写していきます。)
グーグル先生でイギリスの実際の街の建物の画像を調べて、造形の特徴、色見の特徴などを取り入れながら描いていきます。
まず屋根だけを描き起こして行き、建物のバランスや配置を考えて行きます。
屋根の配置決めが大体決まったらおおよそで良いので(あとで調整するので)描画点をクリック、shiftを押しながら描画目的地点をクリックして直線を引き、建物の描写をしていきます。
この時も下にいけばいくほどコントラストの弱く、
上にいくほどコントラストを強めにしてメリハリをつけ空気感、遠近感を演出します。
◆背景の結合
背景と人物のイメージが全体的に完成系に近づいてきたので、各々のレイヤ―セットごとに結合し、色見をいじり、納得がいった所で背景を全部結合し、調整をしやすい状態にしておきます。
次はエフェクトの作成です。
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