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□はじめに
絵を描くにあたっての概要的な説明です。
次ページの「手順1」から具体的に今回のイラストのメイキングに入ります。
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・構想
まずはイラストを描き始める前に、どのようなイラストを描こうかなーと考えます。
ごく普通のことかもしれませんが、
この時点でいかに「魅力的だと思える構図やテーマ」が見つけられるかが重要です。
インスピレーションを受ける単語や、チャレンジしてみたい色や構図など・・・
描き始める直前に考えるときもあれば、
日常生活の中で思いついたものをメモしてスタックしたりもします。
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・レイヤー
下記2枚のレイヤーを使用します。
レイヤーはたまに増えたりしますが、基本この2枚のみです。
1.背景レイヤー
好きに色や模様などを描くレイヤーです。抽象的な背景をここで描いていきます。
2.人物レイヤー
人物を描くレイヤーです。大抵1枚だけで描きますが、
パーツごと(肌+服など)に応じて増やすこともあります。
当然ですが人物レイヤーが上です。
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・使用ブラシ
主に以下のようなブラシを使用します。
@不透明かつサイズ固定のブラシ
要所要所で使ったりしますが、使用頻度はおそらく最も低いブラシです。
今回のイラストでも全く使ってないかも知れません。
A筆圧で透明度が変わるサイズ固定のブラシ
最もよく使う基本的なブラシです。背景の大まかな部分から人物の細かな部分まで。
B筆圧でサイズが変わる不透明のブラシ
ぺたぺた塗っているとぼやけた雰囲気になりがちなので、
アクセントを出したいときによく使ったりします。
また、描き始めの段階でも大雑把な形を作るためによく使います。
C筆圧で透明度が変わるぼやけたブラシ
主に特定部分の明度や彩度などの調整に使います。
後に紹介するオーバーレイで多用します。
D筆圧で透明度が変わるアナログ風味のブラシ
上の画像だと一種類のみですが、色々な種類のアナログ風味のブラシがあります。
丸いツルンとしたブラシだけだと味気ない画面になりがちなので、
これらのブラシを用います。
手書きの鉛筆っぽい線を引きたいときや、テクスチャのように
画面全体の調子に変化を持たせたりといったときも使います。
このブラシは、ブラシツールを選び右クリック→右上の三角形をクリックで表示される
「ドライメディアブラシ」で追加されるブラシを使っています。
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・オーバーレイ
個人的によく活用するPhotoshopの色調整機能です。
レイヤーモードでのオーバーレイなんかもありますが、
自分が主に使用するのはブラシツールでの「オーバーレイモード」です。
※オーバーレイとは?
簡単に言うと、パレットの色が明るければ塗った部分をより明るく、
暗ければ塗った部分をより暗くする・・・といった機能です。多分。
(正直よく分かってません)
実践すると以下のようになります。
元の画像です。まだ何もいじってません。
元の画像に、パレットで「白(明度100%)」を選択してオーバーレイで上からブラシで塗った場合。
塗った部分がピカッと明るくなります。
元の画像に、パレットで「黒(明度0%)」を選択してオーバーレイで上からブラシで塗った場合。
塗った部分がずーんと暗くなります。
(なんとなくの理屈は分かるのですが言葉にするのが下手で正確な説明ができずモヤモヤ・・・)
感覚的な説明でアレですが、「ここをもっと輝かせたいな」と思ったら明るい色でオーバーレイ。
「もっと暗くしたいな」と思ったら暗い色でオーバーレイ・・・といった感じです。
で、オーバーレイは色相も同時に重ねてくれるので、
「ここの暗い灰色が気持ち悪いから、青白く輝かせたいなぁ」と思ったら
明るい水色を選択しオーバーレイで塗ると青白く輝いたりします。
灰色の丸い模様も・・・
オーバーレイで塗るとこの通り。
(赤や黄色や水色などで適当に塗りました)
と、非常に便利な機能ですが多用しすぎると画面の色が崩れるので絵が汚くなりがちです。
適所で用いて少しずつ変化させながら塗るのがコツかなと思います。
ちなみに、同じく明るくする・暗くするといえば有名な「スクリーン」機能(明るく)、
「乗算」機能(暗く)がありますが、これらは自分はほぼ使いません。
どちらも結果的に不自然な明るさ・暗さになりやすいためです。うまく使えれば効果的なのでしょうが…
さらに、それら以外にも沢山のモード(焼き込み・覆い焼き・ソフトライト・除外etc...)がありますが、
使いこなせていない上に違いがよく分からないものも多いのでほとんど使ってません。
詳しく知りたい方は検索するなり本を読むなりして勉強することをおすすめします。
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