お絵描きIRADUKAIPhotoshopNo.606CG・イラストメイキング


0.制作画面紹介

はじめに制作画面を紹介します。
いつもA4 400DPIの画面で制作しているので、今回も同じ設定にします。





私の習慣でレイヤー、ツール関連パネルを右に表示しました。
より効率的に描けるように、自分はいくつかのアクションを作りました。
後で色塗りの時に、これらのアクションを使用します。


※クリックで拡大



1.ラフの制作

最初からフォトショを使ってラフ絵を作ります。
作品の構想に関しては、ずっとやっていた「ネコミミ娘+SF+異世界」のオリジナル世界観に従ってやっています。
(前作はこちら http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=28445415 でご覧下さい。)
今回は強気で鋭いキャラを作りたいと思います。




構図について。
今回は下から見上げる視点、つまりローアングルの構図にしています。
この構図はキャラの気勢をより表現することができ、同時に通常の視点では見えないものも見えるのがその特徴です。

基本的に、ラフ絵は大雑把でもいいと思いますが、画面の雰囲気を把握できるかどうかが重要です。
私は、まずラフ絵を完成させ、頭の中で今の画面を分析しつつ、そこから描きたい目標を明確にします。





今回は体の曲線を強調した衣装デザインを採用したので、赤い線のところが特に重要です。
描いていく途中から、それを優先度の高いポジションにする必要があります。





青のサークルはこの絵を描く時に意識したい幾つかの「視覚中心」です。
この絵において、緑色の矢印は「観客がどの順番で見るのか」という意味が示されます。この順番によって、4つの注目点が意図的に処理されます。





黄色線画面の線形構成を表します。
全ての画面は点と線と面で作られます。それを人にあてはめれば、線が人の骨に当たると私は思います。

私はこういう線形分析を通して、構図が合理的になるかどうかを確認します。
赤い線画面の主体(人物の体を形成する曲線)と画面全体の遠近(被写界深度)の関係を表します。

以上、画面の分析はこれで終わります。次はペン入れ段階に入ります。



2.ペン入れ

私は昔、絵を完成させた後によく「この部位が変ですね」と友達に言われていたので、今は常にペン入れ前のラフ絵の段階で、もう一度体の構造を確認しています。(それでもいつも友達にツッコまれていますが…)



確認して問題がなければペン入れです。



ペン入れにはフォトショのデフォルトペンツールを使います、サイズは5 pxです。(青い囲い)



ペン入れはどの絵師さんにとってもつまらないですけど気を抜いてはダメな過程ですね。
常に新鮮感を求めるために、私は普段細かい設定をペン入れの時に行います。

その分時間はかかりますが、これで完成させたペン入れはラフ絵より豊かな感じがします。





ペン入れが完成しました。
それでは塗りの段階へ行きましょう。



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