■小物■
□質感の塗り分け□
日常にあるものはその質感が様々です。 ボコボコしているもの、ツルツルしているもの等等。 それを塗り分ける場合、基本的にボコボコしてるものは色や濃度に違いを出してやるとそれっぽくなります。 なので、木肌などを塗る場合何度も塗り重ねていきましょう。
逆にツルツルしているもの(人肌、金属)は何度も塗り重ねていくと汚くなってしまいます。 なので、ためらわずに一気に色をおいて色の違いがあまりでないようにしましょう。
-例- 木の棒
金属棒
小物の書き方
大体いままでで塗り方の説明は終わってしまいましたね。 小物を描く際も背景と同じように一番後ろから描いていきます。 まず場所を決めて保護、塗りという一連手順は同じです。 このときも左から光が来ていますが、光のことはあまり考えなくていいです。 とりあえずその質感(上の場合だと木)を出すよう心がけてください。
だいたい質感が出てきたら、 上に重なっているものを意識して影をつけてやってください。
この棒を
こうしてやります(t15)。 上にラジオが重なるので、そこに影を置きます。
それを繰り返してこうなりました。 鞄は本来ツルツル材質ですが、古さを出すために汚れさせておきます。
ここまできました。 木を塗る時は少しずつ塗り重ねて凹凸が出るとそれっぽくなりますが、 バス停の棒なんかは凹凸が出ては変なので、を使って 線を決める→右クリック→「線」で真っ直ぐな線を引いてやります(t100) 影も全く同じようにつくりますが、キッパリ分かれるのも変なので影をぼかすのを忘れないでください。
上の絵を見たとき、バス停の看板に全く影がなく違和感を覚えると思います。 しかし、これは看板とそこに描かれている文字が同じ平面上にあるため、最後に一緒に影をつけるべきだからです。 同じように、服に模様などを入れる場合も一緒に影を入れるため、無理に影を作らないほうがいいです。
□レイヤの削減□
小物のような多くの部品を描く場合、同じだけのレイヤを必要とします。 しかし、これだけのものを全部違うレイヤで作るとスペックが足りない人は爆発します。 …もちろん嘘ですが、重すぎて動かなくはなるでしょう。 そこで、同じレイヤー内に複数の部品を作ることをオススメします。 しかし、この方法を使うと個々パーツでのカラーバランスやトーンバランスができなくなるので、スペックに余裕のある人はこれより下は読まずに、部品ごとにレイヤを作ってやってください。
□1つのレイヤに複数部品を作る時のポイント□
1、色を置くときは本当にそれでいいか良く考える。 上でも述べたように、通常レイヤごとにカラーバランスやトーンバランスといった色の調整ができます。しかし複数の部品を1つのレイヤに置くと、この作業をしたとき同じレイヤ内の別部品まで色が変わってしまうので使うことができません。なので色を置くときは慎重にやりましょう。
2、同じくらいの配置場所であること。 たとえば、人物の後ろにあるものと前にあるものを一緒のレイヤにしてはいけません。それだと後ろから塗る法則が乱れ、人物を塗るときに非常に面倒になってしまいます。
3、部品同士が重なり合わない。 重なってしまうと、一方を消したときにもう一方も消えてしまって、レイヤーの意味がなくなってしまうので、これもやめましょう。
このポイントを使って、上の絵では 「ラジオ素材」と「箒の掃くとこ」、 「ラジオ部品」と「箒のリボン」と「鞄素材」、 「バッグ」と「バス停の柱」、 「鞄部品」と「バス停の看板」 これを同じレイヤにしてあります。
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