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Step3-彩色
彩色手順、というよりはコツみたいなものの説明が主になります。
というのも、かなりの飽き性ゆえ次から次へといろんな部分を塗っていくので 順番にスクショを貼っても何がなんだかわからなくなったからです^^;
彩色では主に2値ペンと塗りペンを主に使っていきます。
下塗りで分けたレイヤーそれぞれの不透明度保護をチェック!これで塗り分けた部分からはみ出さなくなります。
安心してざくざく塗っていきましょうー
と言っても特に何かがあるわけでもなくひたすらガシガシ塗っていくだけなんですが… 基本的な手順は
2値ペンで影をおとす→塗りペンでなじませる
この繰り返しだけです…
それだけではアレなのでいくつかの部分の工程を。
■目
@基本部分を塗ります A影を塗ります B上から薄く色を入れます C塗ります
D新規レイヤーを上に作り、下のレイヤーにクリッピングします。合成モードを「スクリーン」に設定し、任意の色でハイライトを描き込みます。
E線画レイヤーの上にハイライトレイヤーを作り(Step2にあるレイヤー構成の一番上のレイヤーです)2値ペンでハイライトを描き込みます。
Fハイライトの周り、黒目の周りををエアブラシツールで描き込んでぼかします
■肌
@下地にかなり薄めの肌色を作って塗ります。
A塗りペンで、ちょっと濃いくらいの肌色でぼんやり影をつけます。顔のどのへんに凹凸があるかを考えながら。
B2値ペンを使い、かなり濃い肌色で影をざっくり落とします。僕は大げさなくらい濃い色を作ります。
C2値ペンの筆跡はかなり硬い感じなので、塗りペンで影をなじませていきます。白目も描き込みました。
D頬、目尻、耳など細かい部分も塗りブラシで化粧をするように軽く色乗せします。
■髪
生え際を設定して、そこから放射状に髪が生えていることを考えて塗ります。
実写的なものというよりは、見栄えを優先して彩色しています。 ハイライトも髪の生えている方向を考えながら、次のように塗ります。
@髪レイヤーに新規スクリーンレイヤーをクリッピングし、生え際を囲むように彩色
A境目を濃度を下げた消しゴムでぼかし B→の方向に向かって普通の消しゴムでランダムに消し消し
C線画ペンでちょこちょことハイライトを入れなおし
顔、髪はこのような感じになりました。
(画像は完成後のものを使用しています)
■服
ひたすら塗りペンでがしがし塗ります。
僕が一番悩む部分です。布の厚さなんかでシワの出来方が変わるので塗り方も変わってきますし…
あまりこだわる必要もないのですが、頑張りたい方は最初は何かの資料を参考に練習するといいです。 (書店に行けば服のシワ上達ガイドなんて本も売ってます。僕はこれを購入して練習しながらやってます^^;)
ファッション誌やネットの画像検索なんかで出てきた画像を見ながら考えてもいいと思います。 (ただし著作権フリーでないものについてのトレス行為はやめましょう ためになりません)
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■透明感
僕が彩色でこだわっている?部分です。 たとえば
@Aでは(実際そうであるかないかは考えず)髪の毛を透明なものとしてとらえて、
毛先の色を薄くしたり@重なっているものの影を描きいれたりAしてます。
毛先に関しては、塗りペンのサイズを最大に、濃度をかなり低めにして、軽く外から内側にすっと白を入れてます。
Bの目の部分でとりあげたハイライトも透明感を出そうとして描き込んだ自分なりの工夫です。
■色トレス
みんな大好き色トレス。 というのは、下の画像を見て頂くのが早いのですが。
左が黒線画のもの、右が色トレスを使用したものです。 なんとなくやわらかい印象になった…気がしますね?
つまりはキャラクターの線画のアウトライン以外の部分、やわらかさを出したい部分 なじませたい部分を
黒より明るいちょっと濃い目の色に塗るわけです。 線画レイヤーの不透明度を保護にチェックを入れ、やってみましょう。
注意することは以下の二点です。
@線画作業時に白色を消しゴム代わりに使用しない
してしまった場合はレイヤー→輝度を透明度に変換で白色を透明にしましょう。
A線画を細くしすぎない
色トレスをすることで、同じ太さの黒い線より細く(見えるように)なります。
アウトラインやはっきりさせたい部分に使いすぎてしまうと、縮小時に線自体がつぶれることがあります。
以上のような感じで全パーツを塗っていったら
こんな感じになりました。
■補足
色の選び方についての説明は省きました。だいたいがカンなので…何とも言えないのです。
今回の絵に関しては以前描いたことのあるキャラクターだったりするので、そこからスポイトで色を持ってきたりはしてますが。
自分の過去の絵からスポイトは常套手段だと思います。 ちなみに、僕は色はRGBとHSVのスライダで色を調整しながら作ってます↓コレ
アバウトな説明で申し訳ないですが…結局は慣れだと思いますので。
塗りのコツは、やわらかい素材なら薄めで塗り重ねていったり、影の部分やシャープな素材なら濃い目でくっきり塗ったりなど
任意で濃度を変えながら塗りやすい濃さで塗ることでしょうか… あと、各々描きたいものがあればそれをよく観察してみてください。
制服なんかは理解したつもりでも異次元構造になる場合がよくあります…スカートとか襟とか^^;
きちんと描きたいものに対しては、立体としてしっかり把握する必要があると思います。
あと、このメイキング公開数日以内にpixivに大きめの画像を置いておきます
それを参考にしながらこの項を読んでいただけるといいかと思います。
では彩色はこのあたりにして
そろそろ仕上げに行きたいと思います。
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