お絵描きIRADUKAISAINo.577CG・イラストメイキング


B人物・背景


■人物


服を塗ります。背景も後から塗るのでこの段階ではしっかり塗りません。

上から順に
襟を塗っていきます。まず画面右の襟はやや奥にあるイメージなので背景色の緑を赤の上にチョンと置き、この赤と緑の合間の混色部分をスポイトですくい、それを広げていきます。
背景色と混ぜる=彩度が低くなる=色が薄くなる=遠くにあるように見える、といった意味合いでようは空気遠近法に則ってやってます。
反対側の襟は手前側なので彩度を少し上げてライトがあたってる感じにします。
まず明るい色を置いて陰を濃い赤で塗る、明るい部分は馴染ませる様に広めていき、濃い赤のところにはやや紫がかった色(赤より彩度が下がった色)をぼんやりと広げていきます。
赤の淵を残すように紫を塗りますが、くっきり残ってるよりそうでない部分もある方がくっきり分かれている部分がより引き立って綺麗なので少しぼかした部分も付け加えていきます。

彩度について(RGB編)↓

彩度がないというのはモノトーン、色がない白黒のことです。逆に彩度が高いのは色が強い、カラフルという事です。
明るい(白)場所の例:ビルの群れなどで遠くにあるビルが薄くみえるのは、後ろに行くにつれ見える色が減ってモノクロに近い色になるからです。
暗い(黒)場所の例:影が一般的に暗いだけでなく黒くみえるのは光が遮られて彩度が低くなっている為。
つまり逆を言えば近くにあるものをほど彩度が高い、光が当たっているところほど彩度が高いということですね。

またメインの色と反対色をおくと色が映えます。(”緑”の森に”赤”の服)
赤い襟の陰が紫なのは、赤+青だからです。

ちなみに明暗とは単に明るさです。RGBでいうなら値が255になるほど明るく、0になるほど暗いという事。
例えば夕方の色は彩度がなんとなく高いように感じますが、昼間は光が当たっているのに彩度が高いようには見えません。なぜなら日中の方が明暗が明るい(白に近い)からコントラスト(色と色の差)が弱いのです。
以上の事は私なりの考えなのであくまで参考程度にとめて置いて下さい。説明するときりがないので、かいつまんだ形になりますがこの辺で本編に戻ります。

色の秘密

色の秘密



ブラウスもスカートも同様に大雑把に塗っていきます。


こんな感じになりました。
基本的に陰の濃い中にそれより彩度のないやや薄い色を置くことがほとんどです。
光(明/彩度のあるオレンジっぽい赤)と陰(暗/彩度の低い赤紫)の当たっている境部分のラインは一番彩度が高く暗いので、輪郭線として濃い色(暗/彩度が高い黒に近い赤)を残して塗りましょう。


■背景

新規レイヤーを作成して背景を着色していきます。




背景を大雑把に塗ったら今度は筆のブラシを通常の円形から、平筆に変えて木目を出すように塗っていきます。


通常の円形に戻して、整えていきます。
横棒を細かく縦に並べると木っぽい感じになります。


枝部分は上に遠退いてるイメージなので上に行くにつれ、彩度低めの青を。
芝生は筆のブラシ濃度を高めにして、画材効果:水彩境界(幅3・強さ70%位)で描きました。


青緑過ぎてつまらない色の画面になってしまったので奥の色を暖色にして明るくしてみました。人物も同様に色を乗せて赤くしてみました。(新規レイヤー作成薄い赤でスクリーン錆同のテクスチャをレイヤーに入れ、エアブラシでほわっと塗ってます)

■水面


水面を塗っていきます。
服などと同様にスポイトで色をすくって広げたり整えたりしながら、女の子の立っている部分に波紋があってそこからが輪が広がってる事を意識して、陰とハイライトをつけていきます。
女の子や木の根っこ、草などの写りこみはその物体よりコントラストをを上げた色で描くと水っぽくなります。

◎水に浸ってる物体付近を暗め(影が落ちてるイメージ)
◎肌等の映り込みは水上の色からスポイトで取りその色をやや彩度高め(水面の反射光をイメージ)
◎水面と浸っている物との境に白に近い色で輪郭線を描く。
この三点を踏まると結構それっぽくなります。
色を置いたらそれを馴染ませるように周辺の色との混色部分をすくってぼかしていきます。
ブラシ:
筆のサイズ太め、濃度濃いめで塗る→段々サイズを細くしたり濃度を下げて塗っていく




■服


新規レイヤー作成、スポイトで色をすくいながら服を整えていきます。


寂しいスカートなので新規レイヤーを作成し、柄をつけていきます。
ボーダーを皺にそって引いて、それを中心軸にして◆を描きました。
描き終わったらエアブラシに変えて、暗い赤をスポイトでスカートからすくい、でうっすら中を塗ります。(輪郭をのこすように)


柄を描いたレイヤーを乗算・不透明度60%・用紙質感(テクスチャ:チェック強さ100%)にしました。
同時に、1枚前のレイヤーに中のフリル部分を描き込みました。

■髪の毛


髪の毛を整えていきます、塗り方は今までと同様スポイトで取ったり微調整して色を作って塗っていきます。
レイヤーは服を整えたレイヤーと同じレイヤーです。


筆の設定は↑、ぼけ具合は柔らかめにします。
細めのサイズにして毛の流れにそって、塗るというより描く感じ。
下側に陰をつける、光が当たってるほうを意識してハイライト。
遠近感・空気感(人物と背景が浮かないよう)を出すため、画面から見て遠くにあるであろう部分と毛の量が少なそうな毛先部分は背景色と色を混ぜます。(前髪は肌色と、後ろ髪は緑色と)
混ぜるときは、エアブラシに変えて大きめのサイズで軽く背景色を塗る、それを筆で整える…といった感じ。エアブラシでうっすらぼかしたままにするとボケボケしすぎるので、筆で一度整えると背景と混ざり過ぎず、丁度良く人物が映えるようになります。


リボンも整え、襟にフリルをつけました。



@環境設定・ラフA下書き・下塗り・顔周り⇒ B人物・背景⇒ C背景・仕上げ

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