下塗り(試し塗り)
下描きができたら「完成はだいたいこんな感じに仕上がる」という見当を兼ねて下塗り※をします。
実際に本塗りとして反映されることはありませんが、ここでしっかりとイメージを練り上げていれば、後半の色塗りの作業がスムーズに進みます。
※下塗りとは、厚塗りをする時の下地を作ることを意味しますので厳密には下塗りというより、試し塗りという方が正しいのですが、僕は試し塗りの出来次第では線画を描かず厚塗りで作業を行うことも多いので、下塗りと表現させていただきました。
ツール設定
色塗りの時に使う主なツールの設定です。
(クリックで拡大できます)
「塗り6」(エアブラシ)と「塗り4」(マーカー)を下塗りの時は主に使います。
下塗り
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暗いバックでキャラクターにあたる光が映えるようになれば良いなと思い、下描きレイヤーの下にレイヤーをつくって、バケツでやや紫寄りの灰色を置きました。
その上に陰影レイヤーをクリッピングして影になりそうな部分にエアブラシでベースと同じ色を置いていきます。ここはあくまで「影になりそうな」部分であって、光源などは一切気にしてはいません。
とにかく様になれば良い程度の判断で影を置いて行きます。
A
オーバーレイレイヤーを作り、マーカーで全体に白を置いていきます。
B
Aの時点のベース、陰影、オーバーレイレイヤーを統合し、フィルタで色味と明るさをいじります。
色相を青に近づけ、彩度を下げました。
C
統合したレイヤーにオーバーレイレイヤーをクリッピングして色を塗ります。
ツールはマーカーです。
マーカーは塗り味が独特で、筆圧次第で塗ったときの不透明度が大きく変わる分、
画面に変化を出させやすく、重宝します。
D
最後に発光レイヤーで光を描きこんだり、オーバーレイで色味を加えたりして
下塗りは完成です。完成のイメージができるまでいじりました。
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